2021年1月21日
【メタ認知】*考えることを考える*
こんにちは!
熊谷スポーツフレア整骨院・整体院の
秋元信博です(^^)
今日もブログをご覧いただき、本当にありがとうございます。
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皆さんは何か情報を得る時に、自分自身の理解度に対する判断が適切かどうか…考えたことはあるでしょうか?
私はもともと自信過剰で、ちょっとかじったくらいの知識を振りかざして、自慢げに『オレ、それ知ってるよ!』みたいな態度をとっていた時期がありました。
今、振り返ると恥ずかしいですね。笑
【メタ認知】というのは、要するに【考えることを考える】の洒落た言い回しのことを指します。
『私は数学が得意だ』
『私はすぐに気が散る』
という時は、メタ認知的な洞察をしている…というわけです。
しかし、自分自身の考えについて考えるというのは、実は非常に難しいのです。
特に、自分がいかに『知らない』か、というのを考えるのは限界があります。
なぜか?
例えば『自転車』。
『自転車について、あなたはどれだけ理解していますか?』
と言われたとして、あなたはどう答えますか?
・乗り方がわかる
・部品を知っている
・種類がいくつか言える
・頻繁に使用する
さまざまな答えがあるかと思いますが、それなりに理解度はあるのではないでしょうか?
では、次の問題は簡単だと思います。
このイラストには、
・フレーム
・チェーン
・ペダル
が足りません。
頭の中で構わないので、自転車が動くようにするために、それぞれのパーツをどこに置けば良いのかを示してみてください。
…
……
………
いかがでしょうか?
うまく出来ましたか?
心理学者のレベッカ・ローソンという方が被験者にこの課題をやってもらった時には、約半数の方達が間違えた配置にしてしまったそうです。
(答えは、このブログの最後の方に貼っておきます。)
ほとんどの人が乗り方を知っていて、毎日路上で見かけるようなものであるにも関わらず、結構大きな間違いをされている方は多いです。
⬜︎自転車のフレームを前輪と後輪の両方に繋いで描いたり。
(すると、ハンドルを回すのが難しくなる。)
⬜︎ペダルをひとつの車輪の中心に描いたり。
(すると、足を載せるのが大変になる。)
⬜︎チェーンを前輪と後輪の間に輪をえがくように描いたり。
(すると、ハンドル操作がやりにくくなる。)
この一見簡単な課題によって、多くの方は自転車がどのように動くかを基本的には理解していない…ということが明らかになります。
それと同時に、自転車に対して理解不足であることに気づかないというのも事実ではないでしょうか?
今回は自転車についてでしたが、この【メタ認知】というのは、痛みに関しても言えることです。
色んな情報が溢れている世の中だからこそ、より適切な治療や情報などをお伝えできるように、私も常々気をつけたいと思います。
ではまた!