2023年5月11日
それ、五十肩かも⁇…肩の痛みの注意点
それ、五十肩かも⁇…肩の痛みの注意点
はじめに
肩の痛みは、日常生活やスポーツでの活動に大きな影響を与えます。特に、五十肩は、中高年層に多く見られる病態であり、肩の可動域制限や強い痛みが特徴的です。しかし、五十肩と診断される前に、他の原因による肩の痛みがある場合があります。本記事では、肩の痛みについて詳しく解説し、五十肩の病態や注意点についてお伝えします。
2.肩の痛みの原因について
一般的に「五十肩」と呼ばれる肩の痛みは、正式には「肩関節周囲炎」といいます。肩関節周囲炎は、肩の周りの軟部組織が炎症を起こす疾患で、肩の可動域制限や強い痛みが特徴的です。肩関節周囲炎は、腕を振る、肩を回すといった動作で痛みが増強することがあります。肩関節周囲炎の原因としては、肩の過度な使用、肩の怪我、肩関節の運動不足が挙げられます。
3.五十肩の症状について
3-1. 痛み
五十肩は、肩の可動域が制限されるため、腕を上げたり、肩を回したりすることができなくなります。この制限により、肩や腕、首の周囲に痛みを感じることがあります。痛みの強さは人によって異なり、強い痛みを感じる人もいれば、軽度の痛みしか感じない人もいます。
3-2. 可動域制限
五十肩では、肩の可動域が制限されるため、腕を上げたり、肩を回したりすることができません。可動域制限は、痛みと同様に人によって異なり、軽度の制限から、全く動かすことができない場合もあります。
3-3. 睡眠障害
五十肩の痛みや可動域制限は、睡眠にも影響を与えます。特に、寝返りを打つ際に肩を動かす必要があるため、睡眠中に肩の痛みが増悪することがあります。そのため、睡眠の質が低下し、睡眠障害を引き起こすことがあります。
4.五十肩の診断について
4-1. 医師の診断
五十肩の診断は、主に医師によって行われます。医師は、症状や病歴、身体検査、画像検査などをもとに診断を行います。
4-2. 診断に必要な検査
五十肩の診断に必要な検査としては、レントゲン、MRI、超音波検査などがあります。これらの検査によって、肩関節の状態や周辺の軟部組織の状態を詳しく確認することができます。
4-3. 他の疾患との鑑別
五十肩と診断される前に、他の疾患による肩の痛みがある場合があります。例えば、肩関節周囲炎や四十肩、腱板損傷、脱臼などが挙げられます。そのため、正確な診断を行うためには、医師の診断が必要です。
5.五十肩の治療について
5-1. 治療方法
五十肩の治療方法は、主に以下のようなものがあります。
・自己管理
・物理療法(温熱療法、電気療法、マッサージなど)
・運動療法
・薬物療法
・手術
治療方法は、症状や病気の進行具合、患者の年齢や体力などによって異なります。まずは、医師の指示に従い、適切な治療法を選択することが大切です。
5-2. 運動療法
運動療法は、五十肩の治療に有効な方法のひとつです。運動療法には、以下のようなものがあります。
・ストレッチ
・筋力トレーニング
・関節可動域の向上
これらの運動によって、肩の可動域が改善され、痛みの緩和が期待できます。しかし、無理な運動は症状を悪化させることがあるため、医師や理学療法士の指導の下で行うことが大切です。
5-3. 自己管理
自己管理は、五十肩の治療に欠かせない要素のひとつです。自己管理には、以下のようなものがあります。
・痛みや可動域の制限がある場合には、無理な動きを避けること
・痛みが強い場合には、安静にすること
・睡眠の質を向上させること(適切な枕や寝具を使用する、睡眠姿勢を改善する)
これらの自己管理によって、五十肩の症状を改善することができます。
まとめ
五十肩は、50歳以上の人によく見られる病気で、肩の可動域が制限され、痛みや睡眠障害を引き起こすことがあります。診断には、医師の診察や画像検査が必要であり、治療法には、自己管理、物理療法、運動療法、薬物療法、手術などがあります。運動療法や自己管理によって、症状を改善することができるため、早期に治療を開始することが大切です。
また、自己判断による治療は避けましょう。五十肩に対して、市販の湿布やシップを貼ったり、自己流でストレッチやマッサージをしたりする方もいらっしゃるかもしれませんが、これらは症状を悪化させることもあります。また、薬を乱用することで副作用が出る可能性もあるため、医師の指示に従いましょう。
自己判断による治療は、逆に症状を悪化させる場合もあるため、避けるべきです。特に、痛みが強い場合や炎症がある場合は、湿布やシップを貼ることでかえってかぶれや炎症を起こしてしまうことがあります。また、ストレッチやマッサージは、筋肉や関節に負担をかけるため、症状を悪化させる場合もあります。
五十肩は、50歳以上の方に多くみられる肩の痛みの一つです。原因は明確にはわかっていませんが、加齢や運動不足、生活習慣の乱れなどが関係していると考えられています。
当院では経験豊富な柔道整復師が五十肩の治療にしっかり対応させていただきますので、色々な状態に合わせて施術・運動療法を考えます。お困りの際にはぜひ一度ご相談ください。