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2023年5月12日

膝のスポーツ障害「オスグッド」の予防と対策

膝のスポーツ障害「オスグッド」の予防と対策

1.はじめに

スポーツをする方にとって、怪我や痛みは避けて通れないものです。中でも膝のスポーツ障害は非常に多く、その中でも「オスグッド病」と呼ばれる病気は、成長期の小中学生に多く見られます。オスグッド病は、成長期における骨の発育不全により、膝蓋骨と大腿骨の付け根にある腱が炎症を起こす病気です。この病気にかかってしまうと、運動が制限されるだけでなく、痛みや不快感を伴うことがあります。

今回は、オスグッド病の予防と対策について、当院の専門家目線で解説していきたいと思います。

2.オスグッド病とは

2-1. オスグッド病の症状

オスグット病の主な症状は、膝関節の痛みや腫れ、運動制限などです。特に、膝を曲げたり伸ばしたりするときに痛みを感じることが多く、症状が悪化すると歩行にも支障をきたすことがあります。

2-2. オスグッド病の原因

オスグット病の原因は、膝蓋骨と大腿骨の付け根にある腱(膝蓋腱)が、膝関節を曲げたり伸ばしたりするときに強く引っ張られることが原因です。成長期において骨の発育不全が生じると、この腱が骨に付いている部分に過剰な力が加わり、炎症を起こしてしまいます。

2-3. オスグッド病の診断方法

オスグッド病の診断方法としては、レントゲン検査やMRI検査があります。これらの検査で、膝関節周辺の異常が確認された場合は、オスグッド病の可能性が高いと考えられます。

3.オスグッド病の予防と対策

3-1. 適切なトレーニング

オスグッド病を予防するためには、適切なトレーニングを行うことが重要です。以下に、オスグッド病を予防するための適切なトレーニング方法について解説します。

  1. 筋力トレーニング 筋力トレーニングは、筋肉を強くし、膝関節の負担を軽減するために有効です。特に、大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)やハムストリング(太ももの後側の筋肉)を鍛えることが重要です。これらの筋肉を強化することで、膝関節への負荷を分散させることができます。

例えば、スクワットやレッグプレス、レッグカールなどのトレーニングを行うことが効果的です。ただし、トレーニングの強度や回数は個人差がありますので、専門家に相談してから行うことが望ましいです。

  1. 柔軟性トレーニング 柔軟性トレーニングは、筋肉や関節の柔軟性を高め、膝関節にかかる負荷を軽減するために有効です。特に、ハムストリングや腸腰筋(腰から太ももにかけての筋肉)を柔らかくすることが重要です。

例えば、ストレッチやヨガなどのトレーニングを行うことが効果的です。ただし、ストレッチのし過ぎや無理なポーズをとることは、逆に負荷をかけることになるので注意が必要です。適度な強度で、正しいフォームで行うことが大切です。

  1. バランストレーニング バランストレーニングは、膝関節の安定性を高め、負荷を軽減するために有効です。特に、内転筋(内ももの筋肉)や外転筋(外ももの筋肉)を鍛えることが重要です。

例えば、片足立ちやボスイボールでのトレーニングが効果的です。ただし、初めて行う場合は、周りにサポートがある場所で行うことが安全です。また、トレーニングの強度は徐々に上げることが望ましいです。

以上のトレーニングを、適度な強度で行うことが重要です。過剰な負荷や無理なトレーニングは、むしろ症状を悪化させることがあるため、注意が必要です。また、トレーニングの前に十分なウォーミングアップを行い、筋肉をしっかりとほぐすことも大切です。

3-2. 適切なストレッチング

ストレッチングは、筋肉や腱を柔らかくし、柔軟性を高めることができます。オスグット病の予防には、膝周りの筋肉のストレッチングが有効です。特に、大腿四頭筋やハムストリングス、脛骨筋膜張筋などを重点的にストレッチングすることが推奨されています。

ストレッチングの際には、筋肉を痛めないように、適切な方法で行うことが重要です。無理なストレッチングは、筋肉を痛めるだけでなく、逆に症状を悪化させることがあるため、注意が必要です。

3-3. 適切な休養

トレーニングやスポーツを行う際には、適切な休養をとることも大切です。過剰なトレーニングや無理なスポーツは、オスグット病の原因となることがあります。特に、成長期の子どもたちは、適切な休養をとり、過剰な負荷をかけないようにすることが重要です。

また、痛みや不快感がある場合は、無理にトレーニングやスポーツを続けることは避け、休養をとることが必要です。適切な休養をとることで、症状の改善につながることがあります。

以上のように、適切なトレーニング、ストレッチング、休養を行うことが、オスグット病の予防につながることがわかりました。しかし、万が一症状が現れた場合は、早期の治療が重要となります。次の章では、オスグッド病の治療法について詳しく見ていきましょう。

4.オスグッド病の治療法

オスグッド病は、早期に治療が行われることで、改善が期待できます。治療法には、以下のようなものがあります。

4-1. 自己治癒力を高めるための治療 オスグッド病は、成長期に発症するため、自然治癒力を高めることが治療の基本となります。具体的には、以下の治療が行われます。

① 休養 症状が現れた場合は、無理をしてスポーツや運動を続けることは避け、十分な休養が必要です。特に、跳躍や着地を伴うスポーツをしている場合は、一時的に競技を中断することが望ましいです。

② アイシング 痛みが強い場合は、アイシングを行うことで炎症を抑え、痛みを和らげることができます。アイシングは、痛みが現れた直後から2~3日間、1日3回程度行うことが望ましいです。アイシングは、氷を直接肌に当てるのではなく、タオルなどで包んでから行うことが必要です。

③ 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 痛みや炎症を抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されることがあります。ただし、長期間の使用は副作用のリスクが高まるため、医師の指示に従って使用する必要があります。

4-2. 治療を補助するための理学療法 理学療法は、自己治癒力を高めるための治療を補助するために行われます。具体的には、以下の治療が行われます。

① 電気治療 電気を使って筋肉を刺激することで、血行を促進し、痛みを和らげることができます。主に、低周波電気治療、超音波治療、レーザー治療が行われます。

② マッサージ マッサージによって筋肉の緊張をほぐすことで、血行を促進し、痛みを和らげることができます。ただし、過剰な圧迫や強い揉み返しなどは、症状を悪化させることがあるため、注意が必要です。

③ テーピング テーピングは、関節や筋肉を支えることで、痛みを軽減し、安静にすることができます。ただし、テーピングを長期間行うことは、皮膚にダメージを与えることがあるため、適切な期間での使用が望ましいです。

④ モビリゼーション 関節の可動域を拡大することで、痛みを軽減し、機能を回復することができます。ただし、関節の炎症が強い場合には、逆効果になることがあるため、医師や理学療法士の指導のもとで行うことが望ましいです。

以上のように、理学療法は、オスグッド病の治療を補助するために行われます。ただし、理学療法だけでは完全な治療にはならないため、医師の指示のもとで適切な治療を受けることが重要です。

正しい指導や治療を受けることで、オスグッド病は多くの場合、完全に回復することができます。しかし、症状が長期化したり、治療が遅れた場合には、慢性化することもあります。そのため、早期の治療と予防が大切であると言えます。また、スポーツ選手や成長期にある子供たちは、オスグッド病になりやすいため、注意が必要です。症状が現れた場合には、専門医や理学療法士に相談することをおすすめします。

5.オスグッド病の予防と治療まとめ

オスグッド病は、成長期の子供や思春期の成長期にある青年に発生する膝の痛みの一種です。特にスポーツをしている子供たちは、この病気になりやすく、適切な予防策を取ることが大切です。以下に、オスグッド病の予防と治療についてまとめます。

【予防】

  1. 適切なトレーニングを行うことで、膝の負荷を軽減し、オスグッド病を予防することができます。

  2. ストレッチングを行うことで、筋肉の柔軟性を高め、膝の負荷を軽減することができます。

  3. 適切な休養をとることで、膝への負荷を軽減し、オスグッド病を予防することができます。

【治療】

  1. 痛みを和らげるために、安静やアイシングを行います。

  2. 薬物療法を行うことで、痛みや炎症を抑えることができます。

  3. 物理療法を行うことで、筋肉の強化や可動域の拡大を図ることができます。

  4. 外科手術が必要な場合には、手術を行うことがあります。

いずれにしても、オスグッド病になってしまった場合は、早期の治療が重要です。また、予防策を講じることで、オスグッド病を未然に防ぐことができます。子供たちのスポーツ活動を支援する大人たちは、この病気について正しく理解し、適切な予防策を取ることが求められます。

当院(熊谷スポーツフレア整骨院)では、オスグッド病に特化した治療を提供しております。経験豊富なスタッフが、患者様の症状に合わせた適切な治療を行います。また、予防や再発防止のアドバイスも行っておりますので、ご相談ください。皆様が健康でスポーツや日常生活を楽しめるよう、全力でサポートいたします。

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